ソウムメイト2017”啐啄同時”

2007/03/30 [Fri]

たての会観桜茶会

 いよいよ桜も見どころを迎え、今週末は各地で花見の宴が催されることでしょう。教室近辺の桜の名所と言えば、以前にも書きましたが根岸森林公園が有名です。また本牧通りやいつもテニスをしている山手公園にも沢山の桜が植えられていて、今日はスタッフとこの主要な見所を駆け足で見てきましたが、だいたい八分咲きから満開になっています。少し風が強くなっているのが気がかりです。

テニスと言えば…

 教室の近くに外国人の方向けの施設があって、サッカーやラグビーができるグランドや、テニスコート、プール、屋内にボーリングレーンや映画、図書館、ビリヤード、ダイニングバーなどがあります。詳細な規約は存じませんが、日本人が会員になるには英会話が必須であることや金額的なことなどがあって、私などはとても会員にはなれないのですが、先日、教室に通って来て下さる生徒さんがここの会員で私をテニスに誘って下さり、初めてこの施設内に入ることになりました。

 今まで外側からしか見たことがなかったので、中に入ってみると全くのアメリカンな雰囲気(表現力貧困)に驚きました。従業員はともかく、中で見かける人は皆さん欧米人(表現力窮乏)で、ここが日本とはとても想像できないくらい。高台(たかだい:こうだいではありません)にあるせいか空が広くて、富士山まで拝めました。

 テニスコートはハードコートが3面、クレーコートが4面あって、クレーコートは日本のような時間単位ではなく1日単位で使用できます。結局午後1時から午後5時まで、楽しくプレーさせて頂きました。時間単位ではないのでゆったりと、途中おしゃべりなどしながらのんびりとできます。日本のコートだと時間がもったいないのでこうはいきません。そういえば中学生の時も学校のコートには日没以外時間制限がなかったので、夕暮れが近づくにつれそんな懐かしいような気持ちが胸をよぎりました。このような機会を与えて下さったHさんに感謝です。

感謝と言えば…

 先週の土曜日は教室でお茶会を開きました。これまで再三宣伝してまいりましたのでご承知とは思いますが、「たての会」の初めてのお茶会です。裏千家流の先生(以下T先生)との共同開催で、当日は桜の開花こそかないませんでしたが、60名ほどのお客様にお越し頂き、感激のうちに無事終了することが出来ました。お客様に楽しくお過ごし頂けたかどうか甚だ気になるところですが、ともかくも私にとってはかけがえのない一日となりました。

 お客様一人一人にこの場を借りてお礼を申し上げたいと思います。遠方からお越し下さった方、お忙しい時間の合間に来て下さった方、膝の痛みをこらえて席入して下さった方、とても嬉しく、また有難いことだと思っております。

 準備は構想ということも含めれば数ヶ月前からで、少しずつT先生とアイデアを交換させて頂いて、例えばお菓子については裏千家流の立礼席では主菓子で、それに対して表千家流は干菓子にするとか、前日にたくさんのお花をT先生にお持込み頂き、教室の1,2階をとても華やかに綺麗に飾って頂いたことで、逆に私共の四畳半の床柱には椿一輪とハシバミという、地味なしつらえで対照にすることができたかと思います。

 四畳半の茶室には吊釜で、蓋置は定番の五徳にしました。以前に書きましたが、先日の骨董市で吊釜用の鎖一式を購入したのですが、それに合う釜がなく、結局T先生には釜までお借りすることになってしまいました。何から何まで本当に有難うございました。

それから…

 私の茶の仲間たちにも感謝しています。お点前から水屋仕事まで、小さな席とはいえ自分たちだけで点て出しまでするのは初めてのことでしたので、私も含めて反省点は多々あると思いますが、それでも半東をしながら背中に感じる沈黙の中での仕事、或いは席と席の合間の何気ないやり取りの瞬間、皆の心が「お客様をおもてなしする」というただ一点で結ばれ、ひとつになれたような気がしました。自分はなんて素晴らしい人たちに囲まれて生きているのだろうと、大げさではなく胸にこみ上げてくるものがありました。年齢も性別も違いますが、これからもこの茶の仲間たちを大切にしていきたいと思います。

 そして翌日…

 狭い茶室で半日膝行していたためか、手をついていた両コブシと、両脇腹が筋肉痛になりました。これも一つ勉強になりました。
2007/03/22 [Thu]

六本木ハングリー

 寒の戻りで関東地方もしばらく冬の再来でしたが、今日からはまた暖かくなってきました。明後日の観桜茶会でははたして何輪の花が開いてくれるかと心配になるほど、教室の桜の開花が遅れています。自然というものは人間の思惑通りにはいかないのが常ですから、今回は蕾を観て満開の情景を想像して頂くか、また来春にご期待頂くということでご了承願うほかないようです。それでもあと2日、頑張れ桜!

 さて今週の月曜日、東京の六本木に行ってきました。あの近辺に行くことは、ここ十年近くなかったので、今浦島状態で上ばかりキョロキョロと見て歩いていました。ヒルズのオフィスビルも通りかかりましたが、自分が会社員だった頃と比べて、人々の身なりも随分様変わりしたように感じました。

 国立新美術館にも行ってきました。曲線で構成されたガラス張りの建物の中は一部吹き抜けになっていて、そこに巨大な円錐形が逆さになった底面のフロアに、ミシュランの三ツ星を40年以上維持し続けている、フランス料理人のポール・ボキューズ氏のレストランがあります。美術館の入館自体は無料で、そのレストランに入るのも入館料はかかりません。展覧会がない時でもレストランは営業しているそうで、ついつい噂に惹かれてレストランに行ってきました。

 美術館に入りエスカレーターに乗って、逆円錐形のフロアを目指すと、長蛇の列が見えてきました。11時半前でしたが、やはり大変な人気で、最後尾の係の女性に聞くと1時間待ちくらいとの回答でしたので、とりあえず並んでみました。店内の座席数がいくつか分かりませんが、11時開店だったのか40分くらい経っても列がピクリとも動かず、だんだん足腰に疲労の色が見えてきた頃、ようやく少しずつ列が進み始めました。待合いの椅子に座れたのは1時間ほど経過したぐらいだったと思いますが、結局1時間半ほど待って、席に案内されました。

 具体的なお店の名前や料理、値段などについて、こうして公表するのは細やかな注意が必要だと思いますが、基本的に絶賛する内容になっていますので、各位ともご了承頂ければと思います。

 前菜、メイン、デザート(メニューの表記と幾分違っているかもしれません)の中から2品(それぞれ何種類か選べます。例えばその日のメインは牛ロースか魚のスズキのどちらか)で1,800円、3品で2,500円で、私の個人的なイメージですが、立地条件や知名度からするとかなりお値打ちだと感じました。

 めったに六本木に来ないので奮発して3品のランチを注文して、前菜に鴨のテリーヌ(って表記じゃなかったカモしれませんが、いわゆるパテになってました)、メインは牛ロース(のナントカっていう表記でした、すみません。焼いてありました)、デザートにクリームブリュレ(~ナントカって表記だったカナ…)を戴きましたが、どれも絶品の味わいでした(1品ずつ表現するとグルメ漫画みたいになるので控えます。あえて言うと「まったりとした中にもさっぱりとした…」)。数式にすると、
 最高級三ツ星フレンチ×2,500円>1時間半
ってところでしょうか(この表現自体<グルメ漫画)。まぁとにかく1時間半並んでももう一度食べたいと思うくらい美味しかったです。六本木にお出かけの際は是非どうぞ(って、頼まれた訳でもないのに)。

 たまに都会に行くと(横浜ももちろん都会ですが)、とても刺激になります。近頃は現代的なデザインにも興味が湧いてきて、それを陶芸にも反映していけたらなどと考えています。 
2007/03/16 [Fri]

年に一度の稽古茶事

 桜の開花予想日の計算にミスがあったそうで、東京の開花日は3月24日に修正されました。横浜もここのところ気温が上がらず、最高気温が10度ちょっとの日が続いていますが、太陽が出ていると、体感温度ではもっと高いのではと思ってしまいます。気持ちが季節の先を行っているせいか、さほど寒さを感じなくなりました。とは言っても寝る前にかける布団乾燥機のぬくもりは、まだまだ手放せません。冬の夜、布団に入っても足先が冷たくてなかなか眠れないという方、是非お試し下さい。寝る直前に布団乾燥機をかければ、意外に朝まで暖かく安らかに眠れます。って、もう春なんですけどネ。

 さて、今週の月曜日は稽古茶事がありました。この日のために茶の仲間たちと茶事を繰り返し、時には八寸大会と称して、盃事だけを集中的に自主練したりしてきました(しかも酒のかわりにお茶という優等生ぶりでした)。
 前日の風雨が嘘のように晴れ渡り、春らしい暖かな日差しに恵まれました。私はもちろん着物に袴をつけてといういでたちで、この格好で電車に乗ったり街中を歩いたりするのは、ちょっと恥ずかしいのでまだしたことはありません。その点女性の着物姿というのは、割とどこでも見慣れた光景なので良いですね。特に私の場合は無駄に身体パーツが長く出来ていますので、袴をつけた姿はまるで東京タワーのようだと、先生に言われたこともあるくらいですので、それはきっと目立つことうけあいでしょう。たまたまいつも稽古茶事をする場所が、私の自宅から車で10分くらいのところなので、贅沢にもタクシーに来てもらって、ご近所にも秘密裏のうちに自宅を脱出、茶席に到着することができました。

 昨年の稽古茶事では正客役を仰せつかり、一昨年は中正客だったので、今回亭主役をさせて頂いて、ようやく水屋の仕事を実地でご指導頂きました。
 仲間たちとの茶事では、私が亭主の時は半東なしで、料理からなにから全て一人でしていましたので、今回は非常に楽でした。半東もいらっしゃるし、料理も台所におまかせなので、基本的に物を運ぶだけでした。懐石の時の、客との細かいやり取りだけ間違えないように気をつけて、あとの水屋全般のことは初めて体験することもあるので、逆に開き直って緊張することもなく、大いに楽しめました。

 ただし、道具類は全て先方のものを使わせて頂くので、扱いに粗相がないよう細心の注意を払うことと、道具を全て覚えなければいけないのが、少々大変でした。茶事では基本的に亭主の道具を使う訳ですから、なるべく良い道具で客をもてなします。客もそれを心得ているので、亭主が道具を扱う時や要所要所で、その道具について尋ねてきます。私の場合は陶磁器の道具についてはさほど苦労せず覚えられますので、それ以外の道具を覚えてしまえば、まあ何とかなります。実際に目の前に道具があるわけですから、じっと睨みつけているうちに記憶が呼び起こされたりもしますし。

 さて、懐石の最後に主菓子を出せば、中立ちとなり、あとは濃茶点前、後炭、薄茶点前と、いつもの稽古と変わらないラインナップです。薄茶点前は半東がして下さるので(後炭もして下さるところを、無理言って私がすることになりました)、半分終われば結構気楽なものです。もちろん濃茶点前が茶事ではもっとも大事なので、精一杯心をこめてお茶を点てました。普段の稽古では使ったことのない紹鴎棚(じょうおうだな)という、大棚の点前でしたが、先生から朝のうちに一通り扱いについてご教示頂きましたので、後座も問題なく無事稽古茶事は終了しました。

 茶事の一から十までを完全に覚えるにはまだまだ回数を重ねなければいけないですし、覚えてからがまたスタートだとも思いますが、いずれにしても素晴らしい先生と茶友に恵まれたことをあらためて感謝いたしました。

 さて茶事の数日後、茶道教室でメンバーに会い、それぞれねぎらいの言葉をかけた後、茶事の細々とした点について皆で語り合いましたが、やはり自分では気付かない事が色々とあって、あらためて反省です。

 来週の土曜日は教室の1,2階を使っての大寄せの茶会です。今回の茶事での経験も生かして、お客様に楽しいひとときを過ごして頂けるよう、心をこめて務めたいと思います。
2007/03/11 [Sun]

週の終わり

 良いお天気が続いて、今朝は久しぶりに雨模様でしたが、午後からはまた晴れてくるようです。少しずつ春が近づいて暖かくなっている気がします。

 今週もあっという間に日曜日。教室は月火がお休みなので、私たちスタッフの感覚としては日曜日が週の最後です。今週も色んな出来事がありましたが、その一つ一つに感謝しています。明日と明後日はのんびり…ではなく、明日は年に一度の稽古茶事があります。師匠に茶事の一部始終を稽古して頂く大事な日。この日のために茶の仲間が集まって去年から四度、茶事をして研鑽を積んできました。緊張よりも期待で一杯です。
 明後日は美術館に行こうと考えています。月曜休みが多い美術館には火曜しか行けないので、これも楽しみの一つ。

 ではまた。週明けから仕事の方はファイトー!季節の変わり目ですので、健康管理にはくれぐれもご注意を。
2007/03/02 [Fri]

教室茶会後記

 今冬日本の平均気温は観測史上一番高かったそうですね。東京では一度も雪が降らず、遠くヒマラヤでは雨が降って雪崩がおき、オホーツク海の流氷はほとんど融け、ガラパゴス諸島ではエルニーニョ現象の影響で、餌としていた海草が激減したため、違う種類の海草を食べて皮膚が赤色に進化したイグアナが出現したとか。

 茶の湯でも、いつも二月に使う筒茶碗もあまり出番がなかったり、まあこちらはそんなに深刻な問題ではないのですが…。逆に今年の夏は猛暑になるという予報も出ていますので、異常気象はまだまだ続きそうです。

 そんな暖かい冬に教室では今回で三回目となる、生徒さん自作の茶碗でのお茶会を開きました。普段から茶の湯に親しんでいらっしゃる方から、初めてお抹茶を召し上がる方まで、実に大勢の皆様にお越し頂き、盛況のうちに無事終了しました事を、この場をお借りして御礼申し上げます。

 スタッフも交代でお点前をして、本当に楽しく貴重なお時間をご一緒させて頂きました。私自身はまだ茶歴も浅く、未熟者ですので皆様にどれくらい楽しんで頂けたか、あとになって反省しきりではありましたが、茶室という普段とは違う空間で、色んな話題に花が咲いて、何ものにもかえがたい経験をさせて頂きました。

 少しずつ茶の湯の道を進むことによって、初心の頃に抱いていた茶道に関する憧憬や疑念が、遠い霞の彼方に消えつつある私自身が、改めて茶の湯の楽しさとは何かを考える良い機会にもなりました。

 茶室に入る前に、つくばいで手と口を清めること、狭いにじり口から出入りすること、床の間の掛軸のこと、菓子やお茶は隣に先礼をしてから戴くこと。その一つ一つの所作や物ごとには意味があって、それら一見堅苦しく思えることも全て含めて、茶の湯の楽しさであるというのが、おこがましいながらも私の茶の湯に対する想いです。もしこれを機会に少しでも茶の湯に興味を持って頂けたら、これほど嬉しいことはありません。なぜかそんな使命感すら持ちつつ、茶の湯に向き合っている昨今です。

 ここでお知らせを一つ。前回にも少し書きましたが(既にHPではお知らせ済み)、「たての会 第一回 観桜茶会」と銘打って、3月24日(土)にお茶会を開きます。

 「たての会」はいつもお世話になっている裏千家流の先生と表千家流修行中の私共が立ち上げた、まさに表裏一体の一大プロジェクトです!(ですよね?)。華やかで雅、かつ枯淡であり質朴という茶の湯の魅力を、余すところなくご堪能頂くべく、記念すべき第一回大会(おおげさ?)のテーマに選んだのが「桜」。裏千家流では立礼で、表千家流では四畳半の茶室でそれぞれ「桜」を表現しつつ、それらが渾然一体となって横浜山手に素敵な春をお届けします!

 ちなみに「たての会」とは、利休百首にある、「茶の湯とは ただ湯を沸かし 茶を点てて 飲むばかりなることと知るべし」という「ただ茶をたてのむ」という言葉と、教室がある「立野」という町名から取りました。
 
 今年は桜の開花も早いようですので、或いは桜吹雪を観ながらということになるやもしれません。午前10時から午後3時までで、薄茶席二席とおしのぎ付きのお茶券は2千円で好評販売中です。皆様お誘いあわせの上、是非お越し下さいませ。

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Author:山手陶芸教室 ソウム課だより
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