ソウムメイト2017”啐啄同時”

2007/12/27 [Thu]

「感謝」

 お蔭様で無事に3泊4日の志野焼が終わり、ホッとしているところです。焼き上がりはなかなか良好ですので、皆様年明けを是非お楽しみに!

 さて今年も残すところあと5日あまりとなってまいりました。ガラにもなく毎日日記をつけておりまして、この一年をあらためて振り返ってみますと…

2月教室茶会(初級・中級コースの方は自作の志野茶碗で)
3月たての観桜茶会(裏千家流の諸先生方のお力添えにて)
4月フリマ(教室のガレージにて)
5月神戸旅行(京都伝統工芸専門学校時代の同級生の結婚式へ)
6月山手234番館(生徒さんの作品展)
8月同窓会(27年振りの再会)、彦根旅行(井伊直弼ゆかりの地)
10月有明コロシアム(テニスの試合観戦)
11月表千家愛知県支部記念茶会(愛知県犬山市の明治村にて)

 個人的な出来事も含めて、今年はまさに「感謝」という言葉に尽きます。

 全ての出来事は、必ずどなたかのお力添えがあったからこそ実現できた事で、とても自分一人では経験できない素晴らしいことばかりでした。

 また今年は6月に初級・中級コースの募集をさせて頂きましたので、新しい出会いも沢山ありました。

 そして相変わらず一年中お茶三昧で、鎌倉の鶴岡八幡宮、川崎大師などの大寄せの茶会でお点前をさせて頂いたり、他のお茶会では正客の席にも沢山座らせて頂き、犬山では長次郎の茶碗に触れ、常慶の茶碗で濃茶を頂くこともできました。

 さらに年に数回の京都伝統工芸大学校東京説明会のお手伝いでも、新しい出会いや再会がありました。

 またお仕事の都合などで県外、或いは海外に移られた方もいらっしゃったり、様々なお別れもありましたが、それもまた、寂しい中にもあらためて感謝という気持ちを思い起こすきっかけになりました。

 健康にも恵まれ、テニスは多い時には週に4回。これも素敵な仲間が居てくれるからこその時間です。

 週1度お目にかかる方から、年に数回会える方、或いはもう会えない方も、全ての方々に感謝しています。今年一年、本当にありがとうございました。

 最後にスタッフにも…。二人のおかげでいつも笑顔にあふれた教室だったと思います。

 皆様どうぞ良いお年をお迎え下さい。そして来年もどうぞ宜しくお願いいたします。
山手公園4番コート

2007/12/21 [Fri]

加藤唐九郎さんのこと

 私がまだ会社員として働いていた頃、30歳を過ぎて色々と思うところもあり、またその頃から少しずつ茶碗などの陶器に興味を持つようになりました。そんな時、瀬戸の陶芸家・加藤唐九郎さんの生誕百周年記念の作陶展が東京でありました。作品は以前から本などで拝見したことがあり、その造形の力強さ、絵付けの妙、そしてなんといっても生涯新しい志野焼を追求し続けた姿勢に感銘を受けておりましたので、期待を胸に展示会に行きました。

 あの時の感動は今でも忘れることができません。会場は大勢のお客さんで大変混雑していましたが、私はそこここにある志野焼の茶碗一つ一つに宿る力強い生命力に心を奪われ、時の経つのを忘れるほどの衝撃を覚えて、その場に立ち尽くしました。加藤唐九郎さんはその時既に没後13年経っていましたが、人間の魂というものは死なないものなのかもしれないと、思わずにはおれませんでした。加藤唐九郎さん(の作品)との出会いは私の人生にとって一大事件であり、大きな転機となりました。この出会いがなければ、私は陶芸とは無縁の人生を送っていたと思います。

 その後色々な場所へ唐九郎さんの作品に「会い」に行きました。4年程前ですが、三重県のパラミタミュージアムでご子息の加藤重高氏がわざわざ作品解説にお越しになった時は、最後の質疑応答で来場者のほぼ全員が(といっても20~30人ほどでしたが)皆さん非常に有意義な質問をされたことを印象深く覚えています。そのほとんどが陶芸制作に関する専門的な内容で、私も色々とお聞きしたいことが山ほどあって出かけて行ったのですが、当日「唐九郎さんの志野茶碗にある抽象画のような絵付けをするコツ」という愚問を臆面もなくさせて頂いたことが、その後志野焼を制作する上で大きなヒントになりました。

 重高氏は参加者の質問に一つ一つ丁寧に答えて下さり、私に対しても、「抽象というものは元々は具象から発展したものであり、抽象的に見える線でも必ず何らかの意味がある。絵にしたいものが例えば感情であるとか、想いなどといった目に見えないものであっても、心象風景としてそれを描線で表現すれば良い」ということをお話し下さいました。美術論の見地からすれば至極基礎的なことなのかもしれませんが、あの時、あの場所で重高氏から戴いた言葉は、砂漠に降る雨のごとく私の内面へと浸透していきました。まさに私が求めていた答えそのものだったのです。

 唐九郎さんとの出会いから9年。今でも志野焼に心魅かれています。粘土も釉薬も、成形も絵付けも、そして焼成も大変難しいやきものですが、だからこそ魅力があるのかもしれません。生徒の皆様が作られた志野茶碗でお茶会ができる日を楽しみにしながら、そして同時に大きなプレッシャーを感じつつ、今日から4日間にわたる、志野焼の炎との対話へと向かいます。
2007/12/14 [Fri]

♪あと何日かで、今年も終わるけど

 12月に入って横浜では山下公園やみなとみらいをはじめ街角のいたるところ、またテレビやラジオもクリスマス一色になってまいりました。私が子供の頃は、今日「12月14日」だけは一転、毎年テレビで必ずと言っていいほど赤穂浪士討ち入りのドラマや映画を放送していたように記憶しています。クリスマスツリーやジングルベルで浮かれていたケナゲな子供にとって、突如侍たちがお屋敷に乱入、吉良殿を血相変えて探し回り、遂には…というあらすじは、少なからずトラウマとして残ります。この楽しいシーズンに、後半観るに忍びないクライマックスの連続で、そういった苦情がテレビ局に寄せられたのか、近頃では昔よりも赤穂浪士を取り上げる番組が減ってきたように思います。或いは忠義という感覚に共感する人が少なくなってきて、視聴率が取れなくなったのかもしれません。いずれにしてもヤングの皆様の中には、ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、ここでは特に解説しませんので、興味がある方は各自お調べ下さい。ただ老婆心ながら申し上げるとクリスマスが終わってからをお勧めします。ちなみに元禄十五年十二月十四日というのは、西暦ですと1703年1月31日なのだそうで、まさに真冬。雪がしんしんと降っていたというのも、地球温暖化を差し引きしても納得です。

 陶芸教室でも水が冷たくなってきました。お湯も出るのですがこの時季すぐ手が荒れてしまう気がします。茶道で服紗を扱う時にザラザラ音がしないよう、出来る限り水で我慢しているところです。

 去年の今頃はパソコンがダウンしてしまいましたが、今年は光通信に切り替えたこともあってトラブルも少なくなりました。この教室通信もおかげさまで丸二年。これからも細々とでも続けていければと思っています。
2007/12/07 [Fri]

♪蜘蛛の巣のような高速の上

 横浜は晴れ間が続いて爽やかな毎日です。桜の落ち葉を掃いていると自然の創り出す色彩に目を奪われ、しばしほうきを動かすことも忘れるほどです。

 さて先週の土曜日は年に数回ある、京都伝統工芸大学校の東京説明会に、お手伝いに行ってきました。校長先生、師匠をはじめ学校の皆さんもお元気で、昨年まで西新宿の会場の担当をして下さっていたHさんとそのご友人も、打ち上げからご参加下さり、伝統工芸や茶道の話で大いに盛り上がりました。Hさんは以前にもこの教室通信でご紹介しましたが、茶道では私の先輩にあたり、神奈川近郊のお茶会のことやら、稽古のコマゴマとしたことまで教えて頂き、まさに話が尽きない楽しいひとときでした。車で陶芸道具一式を運搬していましたので、アルコールのお相伴が出来なかったのが心残りではあります。
東京上空ロクロ実演

 翌日の日曜日は、東京美術倶楽部の年末正札市に行きました。前日からの開催だったためか、二日目のこの日はお客さんも多くなく、ゆったりと見ることができました。特にお目当てのものはなかったのですが、やはり近頃はやきもの以上に塗の棗などに目が行ってしまいます。他の道具との取り合わせなどを考えながら見ていると、夢が無限に膨らむ一方です。

 良い物をたくさん見ることは、茶道にも陶芸にも良い刺激になるようです。

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Author:山手陶芸教室 ソウム課だより
『貴方の意志が本当に強い時、驚くべきほど多くのことを学ぶことが出来る。』
by チャック・ベリー先輩

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