GWの予定は…
 横浜はすっかり暖かくなってきました。ようやく就寝前の布団乾燥機も必要なくなりましたし、むしろここ二日間は教室でTシャツ1枚で居ます。なんと極端な体質…。

 さて先週はエリスマン邸にてスタッフ二人の作品展があり、本当に沢山の方々にお越し頂いようで、私からもこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。これからも二人のこと、どうぞ宜しくお願いします。

 いよいよゴールデンウィークですね。今年は連休の取り方が難しいようで、大型連休にしない企業もあるようです。私は9連休♪と言っても特別どこかへ旅行することもなく、普段と変わらない生活だと思います(多分茶三昧)。

 そんな中、4月29日(火)に、友人とダブルスを組んでテニストーナメントに出場します(拍手)。公式戦は高校の地区大会以来ですが、日頃鍛えたメンタル、フィジカル、スピリチュアル(?)のバランスを駆使して、結果よりも内容を楽しみたいと思います。あとはお天気を祈るだけ。今のところ週間予報では晴れになっています。

 皆様もどうぞ楽しいゴールデン・ウィークをお過ごし下さい。
厚木から帰る途中の園芸店で見つけた白い藤の花
【2008/04/25 18:40 】 | 未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
食器には料理、花器には花を
 今日は関東地方に強い風と雨が降りました。横浜は天気予報で警戒していたほどではなく、午前中電車が少し遅れた程度でした。

 さて春真っ盛り、先月末から茶の湯関連のスケジュールが目白押しで嬉しい悲鳴です。あまりにも連日でしたので書き出してみました。

 3月28日、茶道稽古後、東京美術倶楽部・和美の会 古美術/茶道具展
 30日、京都美術倶楽部百周年記念
 31日、某所にて加藤唐九郎作・瀬戸黒茶碗にて薄茶一服頂戴。同志野茶碗拝見。
 4月1日、名古屋市博物館・森川如春庵展。名鉄百貨店・表千家流 春の茶器名品展
 4日、茶道稽古後、横浜高島屋にて古希記念・表千家 而妙斎家元好み物展
 5日、鎌倉英勝寺・表千家茶道具 正札展示会と観桜の茶会
 8日、陶芸教室にて正午の茶事亭主
 10日、鶴岡八幡宮巴会茶会
 11日、茶道稽古…

 この間隙を縫ってテニスを週3回ほどやっているので、もうプライベートな時間なんてほとんどないなぁ、と思っていたら、基本的に全部プライベートだったんですね。ようやく気付きました。

 茶の仲間とも連日の顔合わせで、多い時は8日間で5回会ってます。ほんとの家族でもなかなかこんなに会えないかもしれませんね。いつもお付き合い頂いて感謝しております。

 毎週通っている茶道教室でも、陶芸教室での稽古でも、新たに茶の湯の道に入られた方の疑問や質問はとても新鮮で、また改めて深く考えさせられることもしばしばです。

 例えば私の流派では花入に入れられた花の名前を、茶席で客が亭主に訊ねることはあまりしません。花入の名前や作者などを訊ねるに留めます。どうしても花の名前を知りたければ水屋に回れとも言います。

 それは何故なのかという素朴な疑問があって、他流では客は花入だけでなく花の名前も訊ねて亭主が答えます。それは茶席の中にある物の中で、唯一人間が作り出せない創造物が花であるから、花の名前は重要なのだという意見もありました。確かにその通りだと思います。あるいは当流では、炉は椿、風炉は木槿があればよい、というように、野にある花、どこにでもある花を花入に入れる古風を重んじて、客を驚かすためだけの珍しい花を入れぬようにという戒めかもしれません。流派によって使う花の種類や、使う時季も微妙に異なりますので、特にどれが正しくてという考えは私にはありません。流派が違えばそれだけ楽しい世界があるのだと思っています。

 陶器で花入や花器を作る立場から見ますと、自分が作った花入にどんな花を入れたら良いのか、なかなか発想が湧いてきません。

 ところが華道の視点から花器に花を入れて頂くと、ものの見事に花器が生かされていくのが分かります。普段はなかなか華道の花にピンと来ない私でも、今回は非常に感銘を受けました。

 そんな訳で、明日19日(土)12時より、横浜山手地区の洋館・エリスマン邸にて、私共のスタッフ、柳原由起と喜多村由香の陶芸作品展が開催され、その作品に相澤千枝さんがお花を生けて下さいます。それはそれは素晴らしい展示になっていますので、お時間のある方は是非お出かけ下さいますよう、私からもお願い申し上げます(22日(火)まで)。
柳原由起×喜多村由香~花のもとにて~
【2008/04/18 18:46 】 | 未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
思わぬところに卯花墻!~国宝・重文の波状攻撃PartⅡ
 先週、京都美術倶楽部に行った後、実家に二泊して名古屋市博物館に行ってきました。
 名古屋の茶人、森川如春庵(にょしゅんあん:本名勘一郎。1887~1980)展が開催中で(4月13日(日)まで)、彼が弱冠16才にして手に入れた本阿弥光悦作「時雨」と、同「乙御前」の二つの茶碗をメインに、生前蒐集した名品の数々を一堂に展示した素晴らしい企画になっています。

 私は美術館、博物館、展示会と名の付くものはことごとく、自分のペースで観るのが好きなので、この時も母と連れ立って行きましたが、会場ではそれぞれ独自のルートを辿り、各々マイペースに観ておりました。

 入館して30分程過ぎ、ひと通り展示を観終わってブラブラしていると、母が寄って来て、「あんた、卯花墻あるで」と耳打ちしてきました。

 卯花墻(うのはながき)というのは、国宝に指定されている志野茶碗で、普段は東京・日本橋の三井記念美術館に収蔵されている、名碗中の名碗です。

 そのような茶碗が何の宣伝もなく展示されるはずがないので、すぐには信じなかったのですが、あまりしつこく言い張るので、一緒にそのケースに向かいました。

 正真正銘、卯花墻でした。なんで?うそぉ!ありえなくなーい?(←女子高生風)!ポスターにも、表千家の茶道雑誌の特集にも、テレビの新日曜美術館でも、ひとっ言も、一行たりとも書いてなかったじゃあ~りませんか。

 会場内でもその存在を事前に知っていた人はほとんど居なかったようで、光悦の二つの茶碗の展示ケースは、常に何人もの人が取り囲んで賑わっていたのに、卯花墻のケースは気が付く人もまばらで、かく言う私も母に教えられなかったら気付かぬまま帰ってしまっていたと思います。

 恐るべし森川如春庵!国宝の卯花墻をこれほどさりげなく展示したのは、後にも先にもあなただけでしょう。

 暖かくなったと思ったら、週初めから横浜はパッとしないお天気が続いて、今日はまた暖かくなりました。このお天気も明日までのようで、週明けからまたぐずつくようです。お体ご自愛のほど。
【2008/04/11 18:32 】 | 未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
国宝、重文の波状攻撃!PartⅠ~京都千年の底力
 横浜ではあまり強い風や雨もなく、桜が一週間満開のままでもってくれました。おかげさまで山手公園の花見もできて、春を充分満喫しました。

 さて先日の日曜日、京都美術倶楽部の創立百周年記念の催しに行ってきました。

 京都美術倶楽部は祇園の近くにあり、八坂さんの北西、東大路通りから少し入った所にひっそりと佇んでいます。先週末から三日間、おそらく全国から数寄者(すきしゃ:すきもの、とも読みますが、スケベな人たちのことではなく、芸道に執心な人物の俗称で、現代では、本業とは別に茶の湯に熱心な人物、特に多くの茶道具を所有する人物として用いられます)が多数集結したと思われます。私は昼頃到着したのですが、まずは濃茶席の寄付(よりつき:お茶を飲む本席に入る前にある席)に飾られてある茶道具を拝見、担当の男性(皆さん着物姿で、茶道具屋さんと思われます)から丁寧に詳しく説明して頂き、手にとって見ることもできました。長次郎作の灰器、重要美術品に指定されている茶碗・毛利井戸、利休作の茶杓…。さすが美術倶楽部、東西問わず太っ腹で、感激のうちに濃茶を頂き、点心席で昼食をとりました。

 この催しは入場料と言いますか、前売券を買っておかないと参加できないもので、決して安くないお金を支払って行ったのですが、昼食も大変美味で、お酒も飲み放題でした(もちろん私は茶道具を観ることに集中するため、全く頂きませんでした。ちょっと残念)。

 腹ごしらえをしてから薄茶席へ。ここでもいくつか手にとって拝見しました。宗入(樂五代目)黒茶碗、御本半使(はんす)内刷毛目茶碗、仁清青海波茶碗…。う~ん、来て良かった!

 そして最後に、今回の百周年記念のために集められた茶道具類を一同に展示した本会場へ。その部屋は大変広く、壁に掛軸類が、中央にロの字形に腰ほどの高さの台を設け、水指や茶碗がずらりと並べられていました。

 古信楽水指「三夕」、伊賀水指「破袋」(これは重要文化財ではない、もう一つのほう)など、名品揃いで唸りながら進んでいくと、茶碗がずらりと並んだエリアへ。

 志野練り込み茶碗「猛虎」、本阿弥光悦作「加賀光悦」、長次郎作「禿(かむろ)」、同「白鷺」…。一流美術館の企画展を凌駕するラインナップに思わず息をのみました。しかもガラスケースには入っていなくて、手を伸ばせば触れられるほどの至近距離に。もちろん「お手を触れないように」という札が要所要所に置いてありますが、恐れ多くて誰もそんなことできるわけがありません。

 しばらく順を追って拝見していると、楽しげに道具をご覧になっている年配の紳士三人組が私の後方にいらっしゃることに気がつきました。

 私が志野練り込み茶碗「猛虎」を過ぎた時、その三人組のお一人が、おもむろに「猛虎」を掴み上げたのです。しかも片手で。ひょいとひっくり返して高台を見、メガネをはずしてさらに顔を近づけて凝視し、緋色が出ているところをメガネの柄でさし示し、お仲間と談笑…。

 私はもう唖然としてその光景に凍りついていると、そばから茶道具屋さんがその三人組に近づいてきました。しかし茶道具屋さんはその紳士を咎めるどころか、和気あいあい、話が弾んでいる様子。

 この方々は一体何者っ?!と驚愕しつつも、ひょっとすると、「お手を触れないように」という札は、一種のけん制で、お願いすれば誰でも触れられるのかもしれないと思い、これは千載一遇のチャンスとばかり、私は素早くその三人組の後方に回り込み、紳士が散々もてあそんで無造作に手放した「猛虎」に近づき、念のため茶道具屋さんに「手にとって見ても良いですか?」とお訊ねしました。

 茶道具屋さんがにこやかな笑顔で「どうかご遠慮下さい」と、優しい口調の中にもきっぱりと拒絶したのは言うまでもありません。

 私が身の程知らずだった羞恥心と、ご馳走を前にオアズケをくった犬の如く落胆にくれて立ち尽す中、その三人組は次から次へと名碗を手玉に取って、風のように人混みに消えていったのでした。

 名品の数々よりも、そのような三人組が京都には一体どれくらいいらっしゃるのか、そら恐ろしくなった一日でした。
これは山手公園ではなく、根岸森林公園。お花見客の車でウチの前の道路はUターンラッシュ。
【2008/04/04 19:12 】 | 未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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