青窯 徳永遊心展
 先週の月曜日、日本橋三越の「青窯 徳永遊心展」に行ってきました。徳永遊心さんとは石川県・九谷焼の作家さんで、実は京都伝統工芸専門学校(現大学校)時代の私の同期生、通称徳ちゃん(♀)です。

 卒業以来の対面でしたので5年振りでしたが、学生時代と全く変わっていなくて安心しました。思い起こせば学生時代に私の車で、絵付けのO師匠と、今は長崎の有田で絵付けの仕事をしているY姉と、カラオケ好きのM嬢と、徳ちゃん(もカラオケめちゃ上手)とで、京都から高速道路にのって九谷焼の窯元・青窯(せいよう)さんまで行き、社長さんに徳ちゃんが履歴書をお渡したのがきっかけでした。特に求人をしていたご様子はなかったけれど、無事に就職が決まってあれからずっと九谷で頑張っているのです。

 徳ちゃんの作品は磁器に絵付けを施したシンプルなデザインのものが多く、清潔感があってとても使い勝手の良さそうな印象です。
徳永遊心展にて

 普段は「 私の部屋」というショップでお買い求め頂くことができます。東京近郊では、モザイク銀座阪急3F、新丸の内ビルディング4F、新宿ルミネエストB2F、吉祥寺ロンロン1Fなどにお店がありますので、是非一度手にとってご覧下さい。
才色兼備の徳ちゃんです。
【2008/09/26 18:21 】 | 未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
九州一人旅~ついに最終回~福岡・博多、太宰府巡り
 大河ドラマ「篤姫」も絶好調!異例の初回分からの再々放送決定(BS放送とのこと)だそうで、ますます鹿児島が盛り上がっているようです。

 さて一人旅もいよいよ最終日。福岡には夜9時過ぎに到着したので、中洲の屋台で一杯と思いつつも、さすがに連日の強行スケジュールによる若干の疲労と、北京五輪のテレビが気になって、結局その夜はホテルでのんびりすることにしました。

 福岡には何度か旅行していて、その都度ラーメンをはじめとするこちらの美味しい食べもの屋さんを巡り歩いていますが、今回の旅のテーマである幕末維新に関係する史跡は少ないように思います。翌日は夜8時に福岡空港から羽田に帰るだけなので、予定としてはラーメン屋さんを何軒かと屋台に行けたら良いな、程度の心積もりでした。

 翌朝のんびり起きて、とりあえず昼前に太宰府天満宮に行ってみました。私の記憶では恐らく初参拝だと思います。前述の熊本淑女には「鎌倉の鶴岡八幡宮に初めて行ったときぐらいビックリするよ、質素で。」と言われていたので、過剰な期待をして行かなかったのですが、なかなかどうして、駅からの参道はお土産屋さんも充実していて楽しめました。昼食の時に名物の梅が枝餅も頂きましたが、これもまた美味!
太宰府天満宮

 そしてなんと天満宮の敷地に幕末関連の史跡を発見!1863年(文久3年)に起こったクーデターである八月十八日の政変において、薩摩藩・会津藩などの公武合体派に敗れて失脚した尊皇攘夷派の公卿の三条実美(さんじょうさねとみ)らが明治維新まで留め置かれた延寿王院がありました。ちなみに三条実美は維新後、太政大臣や内大臣など明治政府の要職に就いた人物です。
延寿王院

 維新のわずか5年前までは、薩摩と会津が連盟を組んでいたり、三条実美が蟄居同然の暮らしをしていたかと思うと、まさしく激動の時代だったのだと痛感せざるを得ません。

 そしてもう一つ良かったのが九州国立博物館。九州初の国立博物館で3年前の2005年10月16日に開館、太宰府天満宮裏、同宮所有の丘陵地に建設されました。歩いて5分ほどの所です。
エスカレーターで九国へ

 100年以上の歴史を誇る東京・京都・奈良の3つの国立博物館が美術系博物館であるのに対して、九州国立博物館は歴史系博物館として設立されました。アジア文化との重要な窓口であった九州の、歴史的かつ地理的背景を踏まえて、「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える博物館」を基本理念に、旧石器時代から近世末期(開国)までの日本の文化の形成について展示しています。 また、アジア地方各地との文化交流を推進する拠点としての役割も持って建設されました。
独特の形をした九州国立博物館の建物

 ちょうど企画展として「島津の国宝と篤姫の時代」と題して、東京大学史料編纂所20万点の中から選りすぐりの品物が所狭しと展示してあって、見ごたえ十分でした。来場者数何百万人かの記念に、またまた梅が枝餅を頂きました。しかもホカホカの状態で。

 そんなこんなで夕方に博多・中州に戻り、数年来の願望だったある屋台(仮にAさんとします)のラーメンを目指しましたが、店開きが6時半頃とのことでまだ時間があったため、別のラーメン屋さん(仮にBさんとしましょう)に入りました。

 博多のラーメンは替え玉というシステムがあるくらい、逆に一杯だけならそれほどお腹がふくれませんので、Bさんで軽く一杯食べている間に、Aさんの店が開くであろうという、まさに腹づもりで、Bさんの暖簾をくぐりました。

 実はBさんのラーメンも以前一度来て食べているのですが、個人的にはさほど美味しいとは思っていませんでした。ただ何年も前から雑誌やテレビで取り上げられている有名店ですので、もう一度試しに、と思ったのですが、やはり以前食べた時とまったく変わらぬ印象でした。

 そそくさとBさんを出て、ようやく6時半を回りましたので、待望のAさんに到着。ついに念願のラーメンを頂いたのですが…。

 残念ながら味の印象が変わっていました。10年くらい前に食べた時は、日本一だと思いましたが。残念。あぁ、もう一度あのラーメンが食べたかった…。

 こうして3泊4日の九州旅行は、ちょっぴり感傷的に幕を閉じたのでした。もちろん帰りの飛行機もほろ酔いで。
【2008/09/19 20:43 】 | 未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
九州一人旅~三日目Ⅱ~神風連と横井小楠
 熊本大学のすぐそばにある、桜山神社境内にひっそりと佇む神風連資料館。敷地内には士族たちの首領、太田黒伴雄以下123名のお墓があり、彼ら憂国の士の思想を支えた、林桜園の資料や遺品が展示されています。

 資料館の館長さんは大変親切な方で、小一時間ほど色々なお話を聞かせて下さいました。神風連の変というものが内包している純粋さや危うさは、私の拙い文章ではなかなか安易に説明できるものではありませんが、幕末維新の特筆すべき一面として、より広く一般に認識されるべきではないかと思います。

 さて館長さんに、ここから横井小楠(よこいしょうなん)記念館への行き方を教えて頂き、ご丁寧な解説にもお礼を申し上げてバスに乗り込みました。途中で一回乗り換え、市電の終点・健軍町も過ぎ、秋津薬局前というバス停で降りました。

 横井小楠とは…文化6年(1809年)、熊本藩藩士の次男として生まれ、私塾「四時軒」(しじけん)を開いて、多くの門弟を輩出しました。また坂本龍馬や井上毅など、明治維新の立役者やのちの明治新政府の中枢の多くもここを訪問しています。
 松平春嶽の政治顧問として招かれ、福井藩の藩政改革、さらには幕府の政事総裁職であった春嶽の助言者として幕政改革にかかわり、慶応4年(1868年)、新政府に参与として出仕しますが、翌年参内の帰途、十津川郷士らにより、京都市中京区寺町丸太町下ル東側(寺町通り)で暗殺されました。享年61歳。
 勝海舟をして、「この世で恐ろしいのは西郷隆盛と横井小楠の二人だ」と言わしめた、幕末維新の傑物です。

 前回はタクシーで記念館近くに降りたので、看板も出ていた記憶があり、すぐ分かるだろうと思っていたら、歩けども歩けども看板がなく、午後4時を回って閉館時刻が近づいてきてしまいました。ようやく手がかりになりそうな公園を発見。前回は気がつかず素通りしてしまった横井小楠公園です(行きたいのは横井小楠記念館)。
辿り着いた公園に横井小楠先生の銅像が。

 とりあえず記念に写メを一枚撮り、公園にあった周辺地図を頼りに再び今来た道を戻り、もう一度バス停から再スタート。しかし時刻は既に4時20分。一般的に公共の美術館や資料館の閉館時刻で、もうそこからは駆け足になりました。

 ようやく看板を見つけ、書かれている矢印に従って走っているうちに今度は夕立が。閉館5分前にやっと記念館にたどり着くと、雨足が強くなり雷まで鳴る始末。

 係りの方に無理を言って入館させて頂くと、まだ見学中の方もいらっしゃったので、とりあえず前回の見学の時に印象に残った、四時軒の広間へ。四時軒は記念館に隣接して保存されています。
四時軒からの眺め。あいにくの夕立で写メも曇りぎみ。

 四時軒の前を流れる秋津川で、横井小楠を訪ねてきた坂本龍馬が魚獲りをしたという逸話もあり、さらに川をはさんで沼山津ののどかな田園風景が広がっていて、幕末当時とほとんど変わらないのではないかと思えるくらいのんびりとしています。ちなみに四時軒の名前の由来は、ここからの眺めが四季折々素晴らしいことから名づけられたそうです。私も前回来た時に、この広間からの眺めがとっても気持ち良かったので、どうしてももう一度訪れたいと思い、ようやくその念願がかなったのでした。

 他の資料も駆け足で見学し、わずか10分足らずで横井小楠記念館をあとにしました。雨も小降りになり、再びバス停に着くころにはすっかり上がって、傾いた夏の夕日が雲の切れ間から幾筋も伸びていたのでした。

 次回、ついに完結!
【2008/09/12 14:59 】 | 未分類 | コメント(2) | トラックバック(0) | page top↑
九州一人旅~三日目~熊本城から神風連資料館
熊本城全景

 熊本到着は夜になってしまったので、とりあえずホテル近くで飲み屋さんを見つけ、郷土料理と地元の焼酎を頂きました。普段飲み屋さんに一人で行くことは絶対にないのですが、旅先ではちょっと贅沢してそこでしか味わえないものを頂きたく、この日もカウンターで一人、静かに悦に入っておりましたところ、近くに座っておられた地元紳士といつのまにやら幕末談義。さらに地元紳士ご帰還後は、一番遠くの席で我々の討論を聞いておられた地元淑女と維新談義と、珍しく楽しい交流があったのでした。お店の方もとても親しみやすく、「最初の注文で馬刺しを頼むのは旅行者の証」という、ごもっともな助言も頂きました。

 ちなみに熊本の馬刺しが美味しい理由は、仔馬の時から馬刺し用として飼育しているためで、関東あたりで出回っている馬刺しは、競走馬として走り続けてきた筋骨隆々の馬のため、スジが多く硬いのだそうです。北海道の牧場などで生まれる競走馬の中で、足の作りや体格を見て競走馬として将来性のない仔馬を、熊本や佐賀の牧場が馬刺し専用に引き取るという流通経路が確立されているとのことです。

 さてあくる日は、まず熊本城へ。すぐ近くの千葉城公園に幕末の学者、林桜園(はやしおうえん)の私塾「原道館(げんどうかん)」跡の碑がありました。林桜園についてはいずれまた…(資料が手元になくて…学者さんです)。
林桜園の私塾「原道館(げんどうかん)」跡の碑

 熊本城は大規模な修復工事が1999年から始まり、昨年完了。今年の4月より本丸御殿大広間などが一般公開されています。

 お城といえば、天守閣からの眺め。熊本城は明治10年の西南の役で、西郷隆盛率いる薩軍の攻撃に耐え、結果薩軍を敗走させる要因の一つになりました。天守閣から西南の役の激戦地となった田原坂方面を望み、古に想いを馳せました。
熊本城天守閣より田原坂方面を望む

 さて熊本城から歩いてすぐの場所に、熊本県立美術館があり、「細川歴代の文と武と美 第II部―大名細川家の暮らしの美」と題した企画展が開催されていました。美術館に向かう途中には、明治9年におこった神風連の乱(しんぷうれんのらん:大正13年、贈位による名誉回復後は神風連の変と呼称します)の碑がありました。神風連の変についてもいずれまた…(幕末維新の急速な時代変化と、士族たちの意識との微妙な摩擦を含んでいて、皆様各自でお調べ頂けたら幸いです)。
熊本城にある神風連戦死者の碑

 時間もあっという間に過ぎて午後2時、昼食はやっぱりラーメンと思い、昨夜の淑女に教えてもらったラーメン屋さんを探し回ったのですが結局見つからず、やむをえず有名ラーメン店で手を打つことにしました。地下レストラン街にあって、向かいのお店がやはり超有名ラーメン店の「桂花」さん。新宿や渋谷にもお店があります。で、私が入ったのは桂花さんの向かいのラーメン屋さん。ここも大変美味しかったです(画像はありません)。

 次に向かう先は前述の神風連の変の資料館。7年前にも一度行っているのですが、場所がどの辺りだったか覚えておらず、熊本城からタクシーに乗ってもそれほど遠くではなかったように記憶しているので、とりあえずタクシー乗り場に行きました。

 ところで昨夜の地元紳士との幕末談義の最重要課題は、熊本に残る幕末維新関連史跡の知名度アップについて。以前の旅行で熊本に残る史跡を巡った時、お世話になったタクシーの運転手さんは、私がお願いした行き先をご存じなく、びっくり&がっかりした印象が強く残ったので、さて今回のタクシーの運転手さんは、ちゃんと神風連資料館をご存じかと少々心配しながら行き先を告げると、案の定というか残念というかやっぱりご存じなく「初めて聞いた」とのこと。神風連という言葉はどこかで少し耳にしたような気がしないでもないと…。熊本人なのに?うそぉ~ん?!ダメ!ゼッタイ!ということで、親切なその運転手はうしろでお客待ちして並んでいるタクシーに聞いて下さるとのこと。

 再び悪い予感が的中!うしろのタクシーの運転手さんも「聞いたことがない」とのことで、さらにそのまたうしろのタクシーに聞いて下さることに。

 嫌な予感はさらに的中し、三人目のタクシーの運転手さんも「知らない。聞いたこともない」とのことで、運転手さん三人はそろって四人目のタクシーの運転手さんのもとへ。

 四人目ともなると、前方で起こっている何ごとかに既に気がついて、三人が近づいてくる前に自らタクシーを降りてこれを迎え、事情聴取。話し合うこと数秒あって結局は四人のいぶかしげな視線が、私の頭の先からつま先までを眺め回すのでした。

 ただの歴史好きですからご心配なく、と何故か弁解じみた口調になってしまいつつ、運転手さんが無線で会社に問い合わせて下さり(最初からそうして下さい)、ようやく神風連資料館の場所が判明、熊本城近くからタクシーで10分程行った所にありました。
神風連資料館

もっとつづく…
【2008/09/05 19:19 】 | 未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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