ソウムメイト2017”啐啄同時”

2010/07/30 [Fri]

ナツにカツ!

 横浜は昨朝から久しぶりの雨が降り、猛暑もひと休みといったところです。いつもは雨嫌いの私も、なんだかホッとしていますが、全国各地で局地的な強い雨の被害も出ていますので、注意も必要です。

 お茶の稽古をしていましても、今年はあまりの暑さに空調も間に合いません。昔の茶人はエアコンなしでやっていたのですから、道具の取り合わせで涼感を演出したり、朝茶と称して陽が高くなる前にお茶事を済ませてしまうなど、様々な趣向や工夫を凝らしたのも頷けます。

 稽古場では毎年この時期に「喝」という語の掛軸を掛けています。体も気持ちも緩みがちになりやすいので、これを見て自分にも気合を入れています。この「喝」にまつわる話で有名なのが、馬祖道一(ばそどういつ)と百丈懐海(ひゃくじょうえかい)との師弟のやりとりです。

 二人とも8世紀頃の中国の禅僧で、師匠の馬祖道一が、機を捉えて弟子の百丈懐海の耳元で、この「喝」を発するのですが、どうやら「喝」というのは「カーーーッ!」という決まった言葉でもないらしいのです。言葉にもならない、叫びでもないものを、相手の一瞬、まさしく「当機」を捉えて、相手の霊性を呼び覚ますべく、大音声を炸裂させるのです。百丈懐海はこれにより一瞬にして悟りの境地を得たということだそうです。

 ただ百丈懐海の面白いところはこの直後、師匠に感謝の気持ちを素直に伝えるどころか、「喝!の声がデカ過ぎて、3日間耳が聞こえなかったよ~」などと、愚痴とも取れるような述懐を残しているところです。もちろん大感謝しているのですが、禅僧の師弟同士のやりとりは、大抵いつもこんな感じで、俗人には分からないまさに禅問答です。

 ちなみに9世紀頃になると、この「喝」が禅僧の間で大流行。修行僧に至るまでやたらと「喝」の応酬を繰り広げるといった始末。

 例えば「臨済録(りんざいろく。臨済義玄(りんざいぎげん)という9世紀頃の中国の禅僧の語録)」という書物には、旅の修行僧が臨済禅師に向かっていきなり「喝!」。臨済禅師もそれに負けじと「喝!」。修行僧がそこで一瞬「もたついた」ところをすかさず臨済禅師が棒で打つ!という、禅問答なのか、なんだかよく分からないやりとりが多数収められていて困ります。

 明日から二日間、新宿出張です。再び猛暑日が続くようですので、もうしばらく気合を入れて過ごしていきたいと思います。
2010/07/15 [Thu]

一段落ついて

 熱狂のW杯も終わり(一番凄かったのはタコ)、全英もとっくに終わり(フェデラー選手はもう勝ち負けにこだわらなくなってしまった感)、鎌倉のお茶会も終わり(大してお手伝いしなかったのに)、いろんなことが一段落しました。あとは梅雨が終われば、あっつい夏がやって来ます♪

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Author:山手陶芸教室 ソウム課だより
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