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パスタ皿

 教室の近くにⅤさんというイタリア食堂があります。(とてもリーズナブルで美味しいお店です。インターネットは思わぬ事態を招く恐れがありますので、残念ですがあえて店名は伏せておきます。)私は週一程度の割合でランチを頂いているのですが(ランチって表現、昔は使わなかったなぁ。でも昼食っていうのもイメージと違うし。)、このたび私共のスタッフがⅤさんからご注文を頂き、パスタ皿を制作いたしました。それまでⅤさんでは磁器のパスタ皿を使っておられたのですが、今回Ⅴさんからお皿に描くデザインを頂き、陶器で作ったのです。陶器は磁器に比べ、店舗で使用される場合、特に耐久性という点でひけをとります。家庭で使用されるものよりも、衝撃に対する強度や油汚れ等による表面劣化という点をどのようにクリアするかというのが重要視されます。スタッフが陶器で制作に入ったことを知った時点で、私は正直一抹の不安を覚えました。
 先日、Ⅴさんは私にいつもと同じパスタをその陶器のお皿で出してくれました。普段と変わらぬはずの見慣れた盛り付けが、その時全く違う印象に感じられたのです。私の不安は良い意味で覆されました。磁器ではなく陶器の持つ質感が非常に温かみを持って、まるでⅤさんの料理に込められた愛情がそのまま伝わってくるようだったのです。スタッフの作品を手放しに賞賛しているのではなく、もちろん強度や表面劣化等については今後の使用経過を充分に把握しなければなりませんが、純粋に料理と器との関係や、物を作るだけでなく鑑賞することの大切さを改めて考えさせられる良い機会となりました。

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