芸術の秋たけなわ
 横浜は秋晴れが続いて爽やかな毎日です。先日の三渓園の茶会の後、すぐ近くにあるお店で夕食を頂きました(着物は一度家に帰って着替えました)。そこは室町時代の古民家を移築したという、大変風情のある建物で、しかも開け放たれた庭を見ながら料理を戴けるという、なんとも贅沢な空間でした。ちょうど夕暮れ時で、ススキが風にそよぎ、酔芙蓉や彼岸花が咲いて武蔵野の風情を楽しみました。料理は和食で大変美味しく、この時季だけの蓮の実の入ったご飯などを頂きました。カップルにも是非オススメです。

 その前日、日本橋大丸で京都の塗師の川瀬表完先生の展示会にたまたま立ち寄りました。川瀬先生は私の母校の京都伝統工芸専門学校で漆工芸を教えておられ、私は直接ご指導頂く機会はありませんでしたが、売り場でお顔を拝見した時に記憶がよみがえり、あまりの偶然にただ驚くばかりでした。
 川瀬先生はとても気さくにお話しして下さり、現在漆の原料のほぼ99%を中国に依存していること、道具で用いる刷毛は海女さんの髪の毛が良いこと、筆は北前船に住み着いた鼠の脇毛が最良など、時にユーモアを交えて分かりやすくご説明下さいました。茶道具についても大変造詣が深く、大いに勉強させて頂き、有意義で楽しいひとときを過ごすことができました。
 
 8日の日曜日には東京美術倶楽部のアートフェアに行きました。JR浜松町駅か新橋駅から徒歩で10分程の場所で、今回は古美術や茶道具などが中心です。由緒のあるものを手にとって観ることができるので、年に4~5回ある企画には出来るだけ足を運んでいます。ちょうど陶磁器研究で高名な林屋晴三先生が会場にいらっしゃったので、お傍近くに寄って行って古美術商の方とのやりとりをしばらく拝聴させて頂きました。些細な会話の中に重要な学術的見解などが含まれていたりもしますので、影のようについて回ったため、少々怪しい人物に見えたかもしれません。
 初めの頃は随分敷居が高く感じられ緊張しましたが、この頃はようやく少しずつ勇気を振り絞って色んな古美術商の方にあれこれ質問できるようになりました。どこのブースでも丁寧に応待して下さいますし、本当に貴重なお話を伺うことも多々ありますので、私にとってかけがえのない時間となっています。

 季節の変わり目でお風邪をめしたり、体調を崩していらっしゃる方々の、一日も早いご快復をお祈りしています。
【2006/10/13 17:22 】 | 未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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