稽古茶事
鎌倉でのお茶会が終わって、先月末は稽古茶事を催しました。

社中のメンバーが日々の稽古を積み重ね、薄茶点前を覚え、濃茶点前を覚え、炭点前を覚えたら、いよいよ茶事だと常々考えておりましたので、ようやく稽古茶事ができるようになって感慨もひとしおです。

今回は曜日の都合で3回行いましたが、寄付きや外腰掛、懐石での杯事といった、初めて体験してもらったことも含めて、とてもスムーズにできたように思います。炭点前はともかく、濃茶・薄茶点前はお茶会とまったく同じ道具組だったので、後座は特に所作の注意をすることもなく、本格的な茶事の雰囲気を味わうことができました(後座は私も連客)。
燗鍋がないので代用品にて

茶事の亭主は繰り返すごとに新しい発見や気づきがあります。今回は初めての稽古茶事なので、懐石は簡単なお弁当にして、亭主相伴にしました。

本来は主客が歓談するのですが、道具のこと等もありますので、懐石の間は私がお話しました(結局初座も連客だった)。すると、話をしていた私以外の主客が、お弁当を食べ終えてしまっているのに、私はと言うと、まだご飯をふた口程度手をつけただけで、すぐ箸洗いの準備のため、食べるのを打ち切り、水屋に下がらざるを得なくなってしまいました。

一般的な茶事において、多くの亭主が懐石の相伴をしない主な理由は、あとの準備があるためだと思っていましたが、これも大きな理由のひとつですね。相伴しても話をしていると食べられない、美味しくても味わって食べられない(自分が客に用意した料理を「美味しい!」とも言えず)、掛軸はともかく(席入りの際に話題になるので)、他の道具(風炉釜、棚、風炉先屏風、場合によっては水指など)の話も、し過ぎるのは禁物。

懐石の時は、基本的に連客だけで歓談するほうが良いのでしょう。けれど連客同士があまり面識のない場合は、亭主が相伴することで、緊張感を和らげることもできるのだと思います。

「不立文字(ふりゅうもんじ) 教外別伝(きょうげべつでん)」などと申しますが、茶事を繰り返し催し、客を招くことで至った心境というものは、言葉や文字では伝えることのできないものです。

こうして文章にしながら読み返してみても、すでにどこか表現しきれていないように感じます。

「説似一物即不中(せつじいちもつ そくふちゅう)」 何かを説明すればするほど、本質とは違ってしまう。今回の稽古で、茶事の楽しさが伝わってくれたら嬉しいです。
【2011/11/04 18:56 】 | 未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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