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Sentimental Journey Ⅰ

 今週明けから日中も寒い日が多くなって、そろそろ秋も終りのようですね。風邪などひいてらっしゃいませんか。ここにきて空気が急に乾燥してきたことが、作品の乾く速度でも感じられます。

 日曜日から三日間、京都と大阪へ行ってきました。初日は新幹線で京都駅まで行き、山陰線ホームにあるうどん屋さんで軽い昼食をとり、京都伝統工芸専門学校でこの春から陶芸を勉強しているSさんと待ち合わせして、午後1時8分発の山陰本線園部行きに乗り込みました。山陰本線は複線化工事が着々と進んでいるようですが、車窓からの景色は私が卒業した三年前とほとんど変わりなく、保津峡では川下りの船が、やや色づき始めた山の間を縫うように白波を立てている情景や、亀岡駅前の再開発の様子などを、Sさんとの会話の切れ間などに望むことができました。

 京都伝統工芸専門学校ではこの時季恒例になっている学生作品展があり、約二年半振りに園部駅に降り立ちました。園部駅前の景観もほとんど変わっていないのに、二年間一所懸命通った学校までの上り坂をSさんと二人話しながら、あの頃感じていた風の匂いや、様々な想いといったものは、自分の中で変わってしまっていることに気づかされました。

 学校の建物はいくつか増築され、絵付け室も違う部屋に移動していたりで、挨拶をして下さる学生の皆さんを見ても、知っている顔は当然無く、やはり自分はもう部外者なのだと思いつつも、懐かしい先生方や職員の皆さんとお話ししたり、ふと小走りにどこかの教室に向う瞬間に、学生だった時の意識と似た感覚がしたりして、月日の経過と感覚のずれは最後までしっくりとはきませんでした。

 学生時代に大変お世話になり、私が茶の道を歩む心を生んでくださった茶道の先生に、約二年振りでお会いすることができました。先生とは遠く離れていながら、私の心の中にいつも居らっしゃって常に叱咤激励して下さり、ずっと再会の念を抱いておりましたが、Sさんのお手配のおかげでようやく念願を果たす事になりました。

 再会は校内にある懐かしいお茶室でのお茶会で、学生の皆さんによるお点前、半東、お運びでお茶を頂きながら、低く設計された梁によく頭をぶつけたことや、足がしびれて倒れそうになったことなどを思い出しつつ、私たちも同じように右も左も分からないうちから先生方にご指導頂き、そしてこれからも勉強を続けながら、こうして後輩の頑張っている姿を拝見して、改めて感謝の気持ちと、卒業してからも何らかの形で学校とも、先生方とも、そして同級生や後輩とも繋がっていくことができれば、と願う想いが胸に込み上げてきました。


 誰かを通して 何かを通して 想いは繋がっていくのでしょう
 遠くにいるあなたに 今言えるのはそれだけ
 雨の匂いも 風の匂いも あの頃とは違ってるけど
 この胸に住むあなたは 今でも教えてくれる
 (to U/Bank Band with Salyu)

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