教室茶会後記
 今冬日本の平均気温は観測史上一番高かったそうですね。東京では一度も雪が降らず、遠くヒマラヤでは雨が降って雪崩がおき、オホーツク海の流氷はほとんど融け、ガラパゴス諸島ではエルニーニョ現象の影響で、餌としていた海草が激減したため、違う種類の海草を食べて皮膚が赤色に進化したイグアナが出現したとか。

 茶の湯でも、いつも二月に使う筒茶碗もあまり出番がなかったり、まあこちらはそんなに深刻な問題ではないのですが…。逆に今年の夏は猛暑になるという予報も出ていますので、異常気象はまだまだ続きそうです。

 そんな暖かい冬に教室では今回で三回目となる、生徒さん自作の茶碗でのお茶会を開きました。普段から茶の湯に親しんでいらっしゃる方から、初めてお抹茶を召し上がる方まで、実に大勢の皆様にお越し頂き、盛況のうちに無事終了しました事を、この場をお借りして御礼申し上げます。

 スタッフも交代でお点前をして、本当に楽しく貴重なお時間をご一緒させて頂きました。私自身はまだ茶歴も浅く、未熟者ですので皆様にどれくらい楽しんで頂けたか、あとになって反省しきりではありましたが、茶室という普段とは違う空間で、色んな話題に花が咲いて、何ものにもかえがたい経験をさせて頂きました。

 少しずつ茶の湯の道を進むことによって、初心の頃に抱いていた茶道に関する憧憬や疑念が、遠い霞の彼方に消えつつある私自身が、改めて茶の湯の楽しさとは何かを考える良い機会にもなりました。

 茶室に入る前に、つくばいで手と口を清めること、狭いにじり口から出入りすること、床の間の掛軸のこと、菓子やお茶は隣に先礼をしてから戴くこと。その一つ一つの所作や物ごとには意味があって、それら一見堅苦しく思えることも全て含めて、茶の湯の楽しさであるというのが、おこがましいながらも私の茶の湯に対する想いです。もしこれを機会に少しでも茶の湯に興味を持って頂けたら、これほど嬉しいことはありません。なぜかそんな使命感すら持ちつつ、茶の湯に向き合っている昨今です。

 ここでお知らせを一つ。前回にも少し書きましたが(既にHPではお知らせ済み)、「たての会 第一回 観桜茶会」と銘打って、3月24日(土)にお茶会を開きます。

 「たての会」はいつもお世話になっている裏千家流の先生と表千家流修行中の私共が立ち上げた、まさに表裏一体の一大プロジェクトです!(ですよね?)。華やかで雅、かつ枯淡であり質朴という茶の湯の魅力を、余すところなくご堪能頂くべく、記念すべき第一回大会(おおげさ?)のテーマに選んだのが「桜」。裏千家流では立礼で、表千家流では四畳半の茶室でそれぞれ「桜」を表現しつつ、それらが渾然一体となって横浜山手に素敵な春をお届けします!

 ちなみに「たての会」とは、利休百首にある、「茶の湯とは ただ湯を沸かし 茶を点てて 飲むばかりなることと知るべし」という「ただ茶をたてのむ」という言葉と、教室がある「立野」という町名から取りました。
 
 今年は桜の開花も早いようですので、或いは桜吹雪を観ながらということになるやもしれません。午前10時から午後3時までで、薄茶席二席とおしのぎ付きのお茶券は2千円で好評販売中です。皆様お誘いあわせの上、是非お越し下さいませ。
【2007/03/02 19:48 】 | 未分類 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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