先日の日曜日は鶴岡八幡宮の大寄せの茶会でお点前とお運びをさせて頂きました。これまでにも何度か大寄せの茶会でのお点前とお運びはさせて頂いたことがありますので、近頃は少しは慣れてきたように思いますが、今回はお続きをお出しするということで、いつも以上の慌ただしさが予想されました。お続きとは「おかわり」のようなもので、通常大寄せの茶会では客の人数が多いこともあって、一服(一杯)だけしかお茶をお出ししません。それを二服出すということで、手際の良さや間合いなどいつも以上に神経を使わないとなかなかうまくいきません。

 常の通り客に主菓子(今回は紫陽花をあしらったきんとん)を出し、お点前さんが次客(二人目の客)の分まで点てたら、三客(三人目の客)以降は水屋で点てたお茶をお運びが持ち出します。今回の広間には一度に25人前後の客を一度に入れますので、点て出しは大体23人分ということになります。末客(一番下座の客)までお茶を運び終わる前に、正客(一番目の客)に今度は干菓子(今回は氷室というお菓子)を運びます。この時正客に「お続きがございますのでどうぞ」などと伝えます。京都では大寄せの茶会のお続きはよくあるらしいのですが、関東ではまずありませんので、ここでやや大きな声で説明しておかないと、客に二服目を運んでも「私は既に一服戴きましたから」と断られてしまうことにもなりかねません。

 客に干菓子を取り回してもらい、末客まで一服目を出し終えたら、すぐ二服目を正客に出します。今回私は初めてのお続きのお運びでしたので、二服目を遠慮する客がどれくらい居るのか見当がつきませんでしたが、ほとんどの客に断られることなく二服目を出すことができました。

 基本的には茶席にお運びが二人以上はいらないように気をつけていましたので(3人以上入るとバタバタとして落ち着かない雰囲気になってしまいます)、一服目のお茶を出す前に主菓子器を下げ、お茶を運んだらその足で飲み終わった空の茶碗を下げ、続いて干菓子器を出し、二服目のお茶を出し、干菓子器を下げ、二服目の茶碗を下げるという作業を5人でコマネズミのごとくこなしていきます。茶席ではもちろんスマイルですけれど、水屋は火がついたように大忙し。呼吸が合わないと点て出しのお茶が冷めてしまったり、客を待たせてしまうので、水屋もお運びも気が抜けません。

 おかげさまで大きな失敗もほとんどなく、担当していた午前の部は無事終えることができました。午後は同じ社中の他の方々にバトンタッチして、共に働いた茶友たちと他の茶席へ行ってのんびりして帰りました。

 日中は雷鳴が轟き雨も激しく降りましたが、朝と夕方の移動時間は有難い事に降られずにすみました。毎回色んな勉強をさせて頂いて本当に幸せに思っています。

 関東地方もようやく梅雨入りだそうで、昨日の午後は横浜も本降りでしたが、今日は晴れ間も見えて気温もぐんぐん上昇しました。それでも夜は涼しくなりますので皆様ご自愛のほど。
入梅の日の夕焼け07.6.15

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