ソウムメイト2017”啐啄同時”

2007/07/13 [Fri]

東美と月釜

 毎日ぐずついた天気が続いていますが、それでも横浜では昨日、一昨日と午前中テニスができました。この一週間の間にスポーツ界では大きなニュースが二つありました。一つはテニスのウィンブルドン(全英)男子決勝でロジャー・フェデラーがビヨン・ボルグ以来の大会5連覇を達成したこと。私もボルグが5連覇した時(中学生だったかな)以来、午前3時過ぎの試合終了までテレビにかじりついていました。フェデラーとボルグの共通点は沢山あると思いますが、何といっても強靭な精神力につきると思います。常に冷静沈着で、ピンチの時ほど集中力を高めて素晴らしいパフォーマンスを発揮するその姿を観て、私自身も大きな勇気をもらいました。
 もう一つのニュースは皆様ご承知の通り、アメリカ大リーグのオールスター戦で、イチロー選手がランニングホームランとMVPを獲得したことです。彼もまた超人的な集中力の持ち主ですが、様々なこだわりも持っていて、試合終了後、球場でのMVP受賞のインタビューでも、わざわざ通訳を介して日本語で伝えたこと。これは日本球界でよく見られる、外国人選手のヒーローインタビューの逆バージョンを、敢えてアメリカの球場で満場の観客の前で行うという、彼独特のパフォーマンスなのだそうです。日本人としてのプライドを彼に教えてもらった気がします。

 さて先週の土曜日、浜松町の東京美術倶楽部の正札会に行ってきました。午前10時の開館と同時にダッシュで階段を駆け上がる人も何人かいて大盛況でした。

 今回も特にお目当てがあったわけではなく(先立つものも無く)、良いお道具があれば拝見させて頂こうという思いで、本阿弥光悦の孫の光甫作の茶杓や、楽四代目一入の茶入などがあって、とても楽しいひとときでした。呈茶席もあって、七夕のしつらえでお茶を戴きました。

 また、今週の火曜日は鎌倉・鶴岡八幡宮のお茶会に行ってきました。毎月10日にお茶会があって(これを月釜といいます)、当日券も販売していますので、どなたでも入れます(着物でなくても大丈夫です)。と言いましても、一人ではなかなか敷居が高いような気がして入りにくく、私も茶友が居なければ一人では無理です。

 表千家流、裏千家流、宗徧流の三席あって、特に宗徧流ではガラス製の菓子器や茶碗で、蒸し暑いこの時季に見た目だけでも涼しくという、席主の心のこもった和やかな良いお席でした。

 表千家流では、ガラスの茶道具を使うことはあまりありません。全くないわけではないのですが、他の流派に比べると少ないと思います。今回の茶会の会記を拝見したところ、「義山 ○○」と書かれていて、どうやらこれは「ギヤマン」の当て字らしいと分かりました。表千家流ではあまり「義山」という表記はしないようです。カタカナでそのままギヤマン、或いはガラスなどと書かれることが多いようです。

 同じような茶道具でも流派によって使わないものが多々あります。茶筅ひとつをとってみても、表千家流では正式には煤竹の茶筅を使い、白竹の茶筅は本来は使いません。ただし煤竹のは値段が高いので、稽古場によっては代用しているところもあるようです。

 この時季よく使われる桑小棚(くわこじょく)という棚は、表千家流、裏千家流の両方で使われますが、元々は裏千家四世・仙叟宗室(せんそうそうしつ)の好みなので、表千家流では青漆(せいしつ:深緑色の漆塗り)の同型のものがあれば、そちらのほうが良いようです。

 流派が違えば、お点前の所作も茶の点て方も違いますが、おもてなしの心は変わりません。違う流派のお茶席も新鮮な驚きがあって、お茶会の楽しみの一つです。
鶴岡八幡宮の蓮の花07.7.10

↑鶴岡八幡宮では蓮の花が咲いていました。たおやかな姿を観て、ロベルト・シューマンの小品を思い出しました。
 台風が近づいています。ご用心を。

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