ソウムメイト2017”啐啄同時”

2007/08/24 [Fri]

27年振りの再会

 「夏休みなんていらない」と言っておきながら、お盆休みを1日多く頂いて帰省し、中学時代の同窓会に行ってきました。高校卒業と同時に横浜に来て、一時は東京都民になったりしながら、いつの間にか郷里で過ごした時間よりも、こちらでの人生のほうが長くなっていました。本当は出席しようかどうしようか迷っていたのですが、地元での唯一の友人が出席するならば一緒について行こうと、勇気を振り絞って行ってきました。

 そんなに大げさに考えなくても良さそうなものですが、私にとっては気軽に喜び勇んでという訳にはいかなかったのです。

 他人から見たら「なんだ、そんなことで」と思えるようなことでも、当人にとっては大きな悩みだったり、重荷や劣等感になっていることが誰にでもあるのではないでしょうか。私の場合は小学校に上がってから少しずつ自分の中に、ある孤独感が芽生え、それは仲の良い友達と居ても常に心の片隅にあって、胸の奥底に一つだけ、誰にも知られないように頑丈に鍵をかけて、時には家族にさえも気付かれないように毎日を過ごしていました。
 いつしか私は、私のことを誰も知らないという環境を望み、故郷を離れました。

 今の私は横浜で暮らし、本当に素晴らしい友人達や仲間、素敵な方々に出会え、支えられて生きています。それだけはこれまでの私の人生の中で唯一の誇りだと思っています。それが小さな自信となって、今回の同窓会に出てみようと思うきっかけになったのでした。

 27年振りに再会した同級生たち。私は出来の悪い子で、特に小学校では女子の皆さんに随分ご迷惑をかけた記憶があるので(机の中がいつもいっぱいで掃除の時に重くて動かないとか、いつも隣の席の子に宿題を見せてもらったりとか、カワイイ子には想いが空回りしてからかってしまうなど)、可能な限り(識別できる範囲で)女子の皆さんには謝罪して回ったのですが、皆さん本当に優しい方ばかりで、ほとんどの方が「そんなの覚えとらんよ」と言って下さったり、あげくに「田口君は筆箱も上履きも長いことボロボロになるまで大事に使っとったやろ。ウチの子にもよく言って聞かせとるんやで。」と、私の数少ない長所(と言うか、買ってもすぐボロボロにしてたような気が…)を思い出して下さったり…。

 そして男子はみんな昔のあだ名で呼んでくれて、私が人知れず胸の奥底に抱えていたものにさえ、「うん、知っとったよ」とみんなが同じように声を掛けてくれました。誰にも分かってもらえない、自分だけの重荷だと思っていたもの。それをみんなが見守ってくれていたことを初めて知りました。言葉や文字ではうまく表せませんが、彼らの前ではもう頑丈な鍵も、重い扉も必要なくなっていました。

 二年次の担任でお世話になったS先生には、「わんぱくですみませんでした」と謝罪申し上げたところ、「元気があるくらいのほうがええ。よう覚えとるよ、田口君いつも給食さらえてくれたがや」。給食大好きだったんです。最後にバケツ?の底に残ったのをいつもキレイに頂いてました。たまに満腹で遠慮した日には、「田口、どうしたんや」と心配される始末。そういえばこの場を借りて女子の皆さんにまた謝罪。たまに給食に出たプリンをしつこいほどネダってごめんなさい。一日最高5個くらいゲットしてました。

 三年次になるとさすがに私も自重するようになったので(進学とかあるやん)、担任のH先生の私に対する印象は比較的おとなしいものだったと思いますが(自分だけ?そう思ってるの)、よく私のことを覚えていて下さり、最後に握手して頂いた時、「おまえの遺伝子を残せや」とおっしゃって下さいました。う~ん、先生、多分ムリやわ。

 二次会では軟式テニス部時代の仲間で集まり、そのメンバーで三次会へ。夜中の2時過ぎに家が近い三人で歩いて帰りながら、まるで中学生だったあの頃のように他愛無いことでも可笑しくて、涙が出そうでした(←パクリ♪ちょうどその時代だったんで)。

 自分の過去が好きになれなかったり、思い出したくない人も居ると思います。今では私が過去と向き合えるようになるために、27年という時間が必要だったのだと思っています。

 「今何しとるとか、どこに住んどるとか、そんなん関係ない、またみんなで会おうや」。同じ軟式テニス部だったO君もそう言って次回の幹事を買って出てくれました。今回出席できなかったメンバーにもいつか会えたらいいなと、今から楽しみにしています。

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