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彦根城散策記

 井伊直弼について長々と愚論を展開してしまい、彦根についてほとんど触れることができませんでした。私の郷里から普通電車で小一時間程で行ける距離なのですが、地元に住んでいた頃は歴史に全く興味がなかったせいもあって、ほとんど行ったことがありませんでした。

 彦根は琵琶湖の西畔にあり、電車を降りると地方ならではののんびりとした雰囲気の駅前通りがあります。或いは商業地域は別にあるのかもしれません。通りの奥、小高い緑の上に小さく彦根城の天守閣が見えます。関ヶ原の戦いで勝利した徳川方で活躍した井伊家は、東西の要衝の地である彦根を任され堅牢な城を築きました。天守閣へと向かう石段は敵の侵入を想定して上がりづらく組まれており、橋はすぐ落とせる構造になっていたり、また城内には隠し部屋があったり、銃眼(鉄砲を撃つための穴)が四方八方に穿ってあるなど、実戦を想定した普請になっています。

 当日は大変良い天気に恵まれました、表門を入って右側に進んだ彦根城博物館の前で、ちょうど琵琶湖特産のシジミの味噌汁の無料試食会が開かれており、シジミのエキスが出て、それはそれはとても美味しかったのですが、猛暑日でなかったらもっと美味しく感じたと思います。

 国宝である彦根城は今年築城400年にあたり、11月25日まで様々な特別展やイベントが行われます。その一つが「一期一会 井伊直弼の茶の湯」と題された特別展(8月24日まで)で、彦根城博物館にて直弼の愛用した茶道具や調度品が展示されていました。幅広い学問を修め、陶芸においても自作の七種の蓋置などは玄人裸足。現存する資料からも繊細で真面目な人柄がうかがえます。

 せっかくなので天守閣にも登りました。狭くて急な階段(はしごと言ったほうが近い)を上ると、琵琶湖を一望できて遠く比叡山も見え風通しもよく、意外に涼しくて苦労して登った甲斐がありました。

 本丸を出て、別の石段を下ったところに玄宮園という庭園があります。回遊式池泉庭園というのでしょうか、池の周りをぐるりと歩いて、奥の棟で庭と天守閣を交互に見ながらお抹茶を頂きました。

 城内を出てすぐ、お堀端に直弼が青春時代を過ごした埋木舎(うもれぎのや)があります。建物は国指定特別史跡なので、通常は庭から屋内を眺めるだけなのですが、親切な受付の方が小一時間各所を丁寧にご説明下さり大満足。以前入館したことがある母は今回は門の外で待つことにしたため、5分程で見終わってくる予想を裏切られ、「あんたらいつまで喋っとんの!」と激怒していましたが…。

 彦根城周辺では、よく映画のロケも行われるようで、城内にある開国記念館では、撮影に使われたシーンだけを集めたVTRを観ることができます。最近のものですと「武士の一分」で袴姿の木村拓哉さんが、お堀端で子供と戯れる場面もあり、多くの日本映画の名場面がここで撮られていたことを知りました。

 彦根からさらに小一時間程普通電車に揺られると京都ですが、それはまた次回に。
映画「武士の一分」のロケが行われた埋木舎脇の土手。キムタクが城から下がる折、子供と戯れるシーンが撮られました

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