GW中にとあるお茶道具屋さんの売り立てに行ってきました。料亭をお茶道具屋さんが一日借り切って、大広間にずらりとお茶道具を並べてお客さんに見せ、気に入ったものがあれば買ってもらうという催しです。簡単な昼食と、別の広間で薄茶を戴けるというもので、私のような初心者にとって場違いな雰囲気で緊張しましたが、茶道具はこれからの時季に使えるような意匠のものがたくさんあり、また食事も料亭だけあってとてもおいしく頂戴しました。
 最も印象的だったのが薄茶席で、以前にも書きましたが二十人ほどで広間に入って、一通り正客の譲り合いのあとお点前をする方が出てこられました。その方は六十代前半くらいの女性で、一般のお茶会ですと半東か席主が客と会話をしてお点前は別の人がするのですが、その女性は全てを一人でこなしお点前はもちろん、その場の茶道具の説明や正客の質問にも軽妙に冗談なども交えながら、最後には使った道具の値札まで客一同に回覧するという、一般の茶会ではありえないことまでさらりとやってのけました。その席で使われた茶碗や菓子器といった道具もまたお茶道具屋さんの売り物だった訳で、普通に考えると商魂たくましいというか多少なりとも嫌味が出るところなのに、席中は常に和やかな雰囲気であっという間に時間が過ぎていったのでした。
 本来の茶の湯の姿とは少し違うのかもしれませんが、私にとっては普段とは一味違う楽しいお席を経験させて頂きました。
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